■やはり春の主役は桜かな…
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Highslide JS今まであまり花見に縁がなかった私だが、何となく今年は満開の桜をゆっくり見てみたいという気持ちになり、4月上旬の天候に恵まれた休日に京都までの小旅行を試みた。

私の中には京都イコール嵐山という勝手な思い込みがあり、今回もまず嵐山を中心に散策する。正月以外にのんびり京都を愉しむことはあまり経験がなかったが、春爛漫の古都はまた違った趣があり、なかなか良いものだ…と、再確認。ただ、正月より人が多い…多すぎる!

これだけの観光客が殺到する場所では、さすがに桜を満喫する風情に欠けるというものだ。多分、よほどの穴場を知っていなければ、京都の有名な観光スポットではどこでも同じ光景に遭遇するに違いない。

人はどうして桜が好きなのか…昔からよく言われているのは、日本人の好きな「散り際の美学」であり、はかなきものを美とする心情にマッチする花であると…桜はとても美しいが、強風や雨ですぐに散ってしまい、その最も美しい時が短期間しかない。いつでも見れるものではないから希少性がある…言ってみれば、期間限定とか、数量限定という言葉に弱い日本人気質にピッタリの花なのかも知れない。

「世の中に たえて桜のなかりせば 春の心は のどけからまし」(古今和歌集・在原業平)これは、この世の中に桜というものがなかったら、(桜が咲く・散るなどと心配せず)私たちの春の心はのどかであるのになあ…(実際には桜があるから落ち着かない…)」という、「散り際の美学」を詠んだものです。

ま、そんな講釈や薀蓄はどうでもいい事だが、基本的に桜好きが多いということだ。赤に近いピンクあり、白に近いピンクありと、桜の色にも様々なピンクがあり、眺めているだけでも何となく幸せな気分になってしまう。

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混雑する渡月橋から眺める川面の景色は、川に浮かぶ多数の無邪気なカップルやファミリーを乗せたボートと、ほんのりピンクに染まる山肌が絶妙のバランスで京の春を演出する。なお余談ながら、渡月橋をはさんで上流が大堰(おおい)川で、下流から桂川となる…ま、これもどうでもいいことだけど…

嵐山に訪れたときには必ず立ち寄るオシャレな京料理屋で少々豪華なランチに舌鼓を打つ。ちょっとした贅沢でこれほど幸せな気分に浸ることができるとは…私はけっこう安上がりな人間らしい…

嵐山ウォークもそこそこに、少しレトロな嵐電に乗車し、四条大宮までの沿道の桜を堪能する。短時間ながら京の風情を感じられるひとときである。

Highslide JS次の目的地に選んだ場所は、西国三十三箇所観音霊場の第16番札所であり、古都京都の文化財の一部として平成6年にユネスコ世界遺産にも登録されている京都屈指の名刹「清水寺」。

こんなメジャーな京都の観光地に、不思議と今まで一度も行った事がなく、ましてやこんな桜の季節に初めて訪れようとすることはけっこう無謀なことなのかも知れない…風情も何もあったものじゃない…

清水寺までの長い階段を、多くの観光客の隙間を縫って一生懸命上っていく両サイドには、様々な土産物店などがこれでもかと続いている。これもまた京都を代表する光景の1つなのだろう…海外からのツアー客の数も多く、耳元では異国情緒豊かな会話が飛び交っている。外人さんにも清水寺は人気観光スポットなのだろう。桜の季節と重なり、ほんと歩くにも一苦労…

清水寺の境内は約4万坪あり、広大な敷地内には1000本の桜が植えられており、本堂の舞台に立つと眼前に艶やかに輝く満開の桜が広がり、まるで桜の雲の上にいるような気がする。舞台からは京都市街の景色も眼下に収めることができ、しばし浮世の雑念から開放される。

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清水の舞台から飛び降りることもなく、無事に帰路につく頃にはもう薄暮。キレイにライトアップされた夜桜見物には今からが最適な頃合なのだが、昼間からの強行軍でさすがにお疲れモード…夜桜の楽しみは来年に取っておこうと自分に言い聞かせる。案外、根性なしかも…

人混みにもめげることなく桜を愛で、素晴らしい景色に小さな感動を覚え…まさに感性の充電、体力の放電を実感した一日であった。たまにはのんびりと小旅行するのもいいものだ。

 
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