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まさに一念発起!ほんのちょっとした事情があり、ゴールデンウィークを利用して長年住み着いた部屋の大掃除に取り組んだ。何年もご無沙汰してるだけに、どこから始めていいのか…どうすれば効率がいいのか…普段あまり掃除をしていないだけにさっぱり分からない。モノに溢れた部屋を眺めると、恥ずかしながら尻込みしそうな状況なのである。考えただけでも無謀な試みに挑戦しようとしているような気になってくる。
まったく、景色のいい風景がモットーの自分自身の自己管理能力の不甲斐なさに泣きたい心境である。
とにかくキーワードは処分!雑誌や古い衣服などを思いっきり捨てることが手っ取り早い解決策のようだ。不要物を大きなゴミ袋にせっせと詰め込み、部屋からゴミ置き場へ…何度も何度も往復を繰り返す。
掃除機で部屋中のホコリを吸い込んだ後は、雑巾掛けを目一杯頑張ってみる。徐々にキレイになっていく部屋と引き換えに腰の痛さが正比例してくるとは情けない…一晩では絶対に片付かないとに悟るまで少々時間がかかりすぎたようだ…腰の限界にチャレンジするには残念ながら歳を取り過ぎている為、初日はキリのいいところで断念することにした。
久し振りの過激な肉体労働はかなりの筋肉痛と少しの満足感と爽快感がごちゃ混ぜとなって襲い掛かってくる。少し熱めの湯船に浸かれば、妙に心地よい疲労感と小市民的な幸福感で何となく嬉しくなってしまう。
部屋がキレイになっていくということは、精神状態のリハビリみたいなモノで、健全な思考回路になっていくようだ。
そうだ!明日は近所のホームセンターで各種収納グッズを仕入れてこよう…何が必要か、心の中にしっかりとメモし、中途半端に片付いた(どちらかと言うと、中途半端に散らかった)部屋に、疲れた身体を横たえる。充実した?長い一日がやっと終わった。
翌日は掃除のコツを掴んだようで、売れない芸人かずぼらな学生風の小汚い部屋から人並みの部屋の様相に近づいてくる。やれば出来る!やり始めると徹底的に頑張るA型気質がもろに発揮される…ま、幸か不幸か完璧を狙っても無駄という冷めた一面も持ち合わせているもので、適当なところで妥協する。取り合えず、生まれ変わった部屋は居心地がいいものだ…
昔から趣味やセンスに関して、そう悪いほうではないという多少の自負はあったが、「こだわり」という概念はあまり持ち合わせていなかった。
インテリアにも興味はあったが、何々風に仕上げる…ってな感覚ではなく、全体的な調和と生活環境と不相応にならないことが基本である。ファッションや大袈裟に言えば生活信条にも通じる事なのだが、無理な背伸びは決してしない、見栄を張らないことがプライドある生き方だと信じている。
たかだか大掃除をしたからといって、プライドある生き方云々などと偉そうなことを…何を気取っているのだろう。あれほど狭苦しく感じられていた部屋が少々広くなったような錯覚で、きっと気分がハイテンションになったからに違いない。ここは一つ大目に見ていただければ幸いだ。
確かに部屋はキレイになったが、何か物足りないような感覚が心の奥底で芽生えていた。そして、数日後にとある100均ショップでその答えを見つけることができた。ミニチュアの観葉植物の鉢が並べられているコーナーで、「これだ!」と、まるで靄が急に取り除かれたような気分になった。部屋に緑が必要…100均ショップで観葉植物を購入するというのも何となく寂しい気がするが…如何せん安い!まとめて買ってもひじょうにリーズナブルである。
購入したミニ観葉植物を部屋に飾ると、今までの部屋とまったく違った景色になった。ほんの些細な変化だが、ここ何年も感じたことのないトキメキを感じた。
100円の観葉植物にも生命力があり(当然だけど…)、自分以外の生命と一緒にいるという妙な安心感…安らぎ…ヒーリング効果ってヤツかもしれない。癒され指数はかなり高い!
掃除前は観葉植物を部屋に飾るという発想など皆無だっただけに、この精神的変化は大きなものだ。
これが「ゆとり」なんだろう。花のある景色は心のゆとりから生じる「正のスパイラル」現象の最たるものかも知れない…
筋肉痛と引き換えに手に入れた精神的財産は計り知れない大きさだったようだ。部屋の大掃除も悪くない!ま、居心地が良いということで、引きこもり状態にはならないよう充分に気をつけようと、自分に言い聞かせる今日この頃である。少し落ち着けば、次回は100均ショップではなく、オシャレなお花屋さんで観葉植物を購入したいものだ…
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